栄養士の資格を取りたいと思ったけど、そもそも栄養士と管理栄養士って何が違うの?
栄養士と管理栄養士では仕事の内容はどう違うのかな?
管理栄養士をしていると皆さんによく聞かれる質問です。
厚生労働省や文部科学省のホームページも記載されていますが、ここでは簡単にわかりやすく解説したいと思います。
栄養士と管理栄養士の違いは3つ!
①資格の取得方法
栄養士は、栄養士養成学校を卒業すれば、資格を取得することが出来ます。
栄養士養成学校とは、国が指定する大学・短大・専門学校のことで、最短で2年制の短大・専門学校を卒業すれば取得できます。
※ユーキャンなどの通信講座や夜間学校では取得できません。
管理栄養士は、栄養士免許取得後に管理栄養士国家試験を受験し、合格すれば資格を取得することが出来ます。
しかし、栄養士免許を持っていても、国家試験受験資格(実務経験など)を満たしていなければ受験することは出来ません。
- 2年制の栄養士養成学校卒業後、栄養士として3年以上働く(実務経験)
- 3年制の栄養士養成学校卒業後、栄養士として2年以上働く
- 4年制の栄養士養成学校卒業後、栄養士として1年以上働く
- 4年制の管理栄養士養成学校を卒業する(実務経験は要らない)
のいずれかを満たせば管理栄養士国家試験を受験することが出来ます。
②出来る仕事の範囲
栄養士と管理栄養士では出来る仕事の範囲が違います。
基本的な業務内容は給食管理や栄養指導など同じですが、病院での傷病者のための栄養指導、特定保健指導での栄養指導は管理栄養士にしか出来ません。
栄養士よりも、より専門的な知識を必要とするからです。
また、法律によって特定の施設では管理栄養士を必ず置かなければならない決まりもあります。
それだけ、専門的な知識や業務を要する施設では管理栄養士の役割が重要視されているということです。
③給与
栄養士と管理栄養士には給与にも違いがあります。それは、資格手当というものが関わってきます。
栄養士:2000円~5000円
管理栄養士:5000円~10000円
毎月の給与に含まれる資格手当ですが、栄養士と管理栄養士とでは差があるため給与や年収にも差が出てくるのだと思います。
もちろん、会社や各施設によって金額はそれぞれですが、栄養士よりも管理栄養士の方が給与や年収は高いと言えます。
また、管理栄養士の場合、管理栄養士+αの資格(糖尿病療養指導士など)を持ったり、年齢、勤続年数によって給与が増えていくことがあります。
まとめ
ここまで、簡単に栄養士と管理栄養士の違いについて解説してきましたが、定義をもっと詳しく知りたいという方は文部科学省のホームページより確認してみてください。
今後、栄養士・管理栄養士の活躍は病院や施設だけでなく、高齢化社会が進む日本では、あらゆる場面で必要とされる注目の資格でしょう。
食のスペシャリストとして栄養士・管理栄養士の仕事の幅や、需要も更に高まっていくと思います。
栄養士を取得している方は、受験資格さえ満たしてしまえば管理栄養士を目指すことが出来ますので、ぜひ国家試験に挑戦してみて欲しいと思います。
こちらのサイトでも管理栄養士や様々な資格について解説されています。
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